10月に入り、自然災害も減ってくるかと思っていましたが、台風が接近してきています。
日本の自然災害被害額はとても大きく、世界全体の17%にも及ぶと言われています。国土面積は全世界の0.25%ですので、自然災害による被害の大きさが分かります。
特に昨今は水に関連する被害が多くなってきていることから、洪水・浸水などの被害から守るための製品・技術開発が進んでいます。
弊社でも現在、浸水を防ぐための製品などの企画を考えていますが、水位を実際に上げて実験をすることはなかなか大変だったりします。
大掛かりな浸水実験をする際には事前に多くの水を貯水しておき、浸水実験をする場所に一気に水を入れていくことが必要なようです。
このように耐水害住宅の公開実験をされていますが、この時はゲリラ豪雨を想定して、1000t以上の水量が必要だったようです。(参照記事)
1000tを事前に貯水しておき、一気に水を投入するような実験は世界最大級の大型降雨実験施設での実施でしたが、もう少し少ない量での降雨実験等をされる場合もたくさんあるようです。
弊社にもお問い合わせをいただく機会があり、1か月単位で水位を調整しながら多くの実験をされることも多くあります。
このようなパイプ式プールをいくつか利用すると、貯水量も確保できます。
また、水流実験やオリジナルサイズでの貯水実験装置が必要な場合は、
このようなエアー式プールであれば、カタチやサイズも変更可能なため、実験用途にあった仮設貯水プールを作ることも可能です。
国土交通省によると過去12年間で床下・床上浸水の被害は35万棟に上るそうです。
私達が最前線で技術革新をすることは出来ませんが、「水を貯める」ということを通じて、実験や検証のお手伝いが出来れば幸いです。